清田みくりさんの「ネガティブポップ」(かさぶた #3)更新!

女優・清田みくりさんの「ネガティブポップ(Negative pop)」が更新されました!

誰でも簡単に画像を残せる時代に、プロのカメラマンが本気で撮った写真はどこまで人の心に伝わるのか。女優が自分の感性のままカメラに向かうと、どんな表情を見せるのか。

ネガティブポップは「なんの縛りもない中で、プロのクリエイター(女優、モデル、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、ライター)が自由に表現すると、どんな作品ができるのか」に挑戦するプロジェクトです。

 

(かさぶた#3)より

「今日のテーマは“かさぶた”」と言われて、どうしようかと思った。

かさぶたは新しく作られている皮膚を守っているイメージがあるけれど、どう表現していいかわからない。

だから「自分はかさぶただ!」と思って、いろんなところにくっつこうと思った。新しく作られている皮膚を必死で守るように。

私の長所は真面目なところ。学校の規則も守るし、提出物を忘れることもない。信号無視もしない。

でも、この真面目さは女優にとって、どうなんだろう。

私は感情を爆発させる女優さんになりたいのに、うまくできないのは真面目だからなのだろうか。

だから、今はとにかくいろんな経験をしたい。いろんな感情を手に入れたい。

「心が傷ついた時、どんなことをする?」という質問を受けた。

私は「時間が経つのを待つだけ」と答えた。

体に傷ができた時には薬を塗るけど、心が傷ついた時には癒えるのを待つだけ。

待って治らなかったことはないし、すぐに治そうとしても簡単に治るものではない。

新しい皮膚ができるのを待つだけだ。

「逃げたくなる時は、どんな時?」とも聞かれた。

私は「自分が自分の気持ちと真逆のことをしている時」と答えた。

友達と話をしていて、本当はすごく怒っているのに愛想笑いとかをしている時は、自分が嫌で逃げたくなる。

でも、そこで逃げないのが最善策だと思うから、そこにいる。

自分の気持ちをかさぶたで隠してるのかもしれない。

私はかさぶただ。今、いろんなものにくっついている。

でも、かさぶたが剥がれるのは、もうすぐだと思う。

 

「ネガティブポップ」とは?

なぜだか消極的になってしまう自分がいる。ふとした瞬間に寂しさを感じる時がある。そんな“Negative”な状況にいても、ほんの少しの“pop”さがあれば、頑張れるかもしれない。前を向いて歩けるかもしれない……それが、ネガティブポップ!

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