清田みくりさんの「ネガティブポップ」(かさぶた#2)更新!
女優・清田みくりさんの「ネガティブポップ(Negative pop)」が更新されました!
誰でも簡単に画像を残せる時代に、プロのカメラマンが本気で撮った写真はどこまで人の心に伝わるのか。女優が自分の感性のままカメラに向かうと、どんな表情を見せるのか。
ネガティブポップは「なんの縛りもない中で、プロのクリエイター(女優、モデル、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、ライター)が自由に表現すると、どんな作品ができるのか」に挑戦するプロジェクトです。
(かさぶた#1)より
行き止まりの道に追い詰められて、立たされた。
「今の感情を表現して!」というカメラマンの声に戸惑う。
私は、これまで本格的な撮影をしたことがない。
もう、どうしていいかわからない。
※
中学3年生の時に芸能界に入った。
映画『マリと子犬の物語』(2004年新潟中越地震での実話をもとにした作品)が好きで、女優に憧れた。
普段の私は、クラスの中で輪の中心にいるようなタイプではない。
どちらかというと地味で目立たない存在だ。
“意気地なし”なんだと思う。友達が間違ったことを言っていても『違うよ』と声に出して言えない。だから『ああしとけば良かった』と後悔することが多い。
自分の気持ちを伝えるのが苦手。それなのに“表現”の道を選んだ。
ただ元気で明るいだけの人は、平面的というか……率直にいうと面白くないと思う。
私が目指している演技は、悲しさを隠しているのだけれども何かの拍子でそれが出てきてしまうような表現。心の傷を隠して生きる人が気になる。
※
撮影が続いている。金網を蹴ってみる。すると少し気分が変わった。
開き直ったというか、なんだか少し楽しくなってきた。
次は何をしよう。
「ネガティブポップ」とは?
なぜだか消極的になってしまう自分がいる。ふとした瞬間に寂しさを感じる時がある。そんな“Negative”な状況にいても、ほんの少しの“pop”さがあれば、頑張れるかもしれない。前を向いて歩けるかもしれない……それが、ネガティブポップ!
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